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日刊食品通信
2016年9月28日

首都圏百貨店中元商戦、和菓子が大健闘


季節商品は天候不順で苦戦

 首都圏百貨店の中元商戦は今年もダウントレンドに歯止めがかからなかった。株安・円高、参院選等の外部要因も重なったほか、特に6月が厳しく推移し、この出遅れを最後まで挽回できなかった。会期中の天候不順で気温の低い日が多く季節商品が苦戦し、ビール、飲料、乾麺などは厳しい結果に終わった。ギフトセンター(GC)では60代以上の構成比が高く、品質にこだわった商品を購入するケースが多くみられ、3,000円・5,000円といった従来のボリュームゾーンより、6,000円以上の高価格帯商品の需要が伸びているのが特徴。逆にこの価格帯を取り込めなかった店舗は平均単価や贈答額の減少につながった。伸びたのは各店の特別企画、限定・差別化商品で、目標セット数完売など商戦を下支えした。

 主な店舗の販売実績をみると、三越日本橋本店GC前年並み、伊勢丹新宿本店GC102%、髙島屋日本橋店GC97.2%、東急百貨店全チャネル計99.2%(札幌除く関東全店)、松屋銀座店GC95.9%、京王新宿店98.6%、東武池袋店97.3%(全チャネル計)、西武池袋本店GC前年並みなど。髙島屋はネット販売と合わせ100%超、東急はネットや外商との合計で99%台まで上がるなど、GCの落ち込みを他チャネルの伸びでカバー。外商も下げ止まり、プラスに転じた店舗がみられた。カテゴリー別では、和菓子の好調ぶりが際立った。近年は洋菓子の好調が目立っていたが一転、東急は福砂屋・虎屋のコラボ商品が貢献し122.3%、西武112.0%、東武106.5%、京王104.8%など軒並み好調。影が薄くなった洋菓子だが、京王の107.1%を筆頭に実績を確保した店舗が多く今年も健闘した。           ▼以下略

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