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日刊食品通信
2016年9月7日

復調に向けてスタートした鍋つゆ市場


野菜の摂取不足を鍋料理で応援

 (大阪)今年の鍋つゆ市場は天候不順の影響を最小限に抑え、鍋の魅力を最大限に引き出す取り組みが求められる。昨年は暖冬の影響で鍋需要が縮小し、鍋調味料は総じて盛り上がりを欠く展開となった。本紙調べによる鍋つゆの販売金額は347億円、前年比1%減となり、成長にブレーキがかかった。小容量で使い勝手の良さが支持された1食・個包装タイプは拡大基調を維持したが、全体の70%以上を占めるストレートパウチやボトル入りが落ち込んだ。しかし、家庭内の調理離れが進むなかで、鍋料理は家族の団らんメニューから、「調理が簡単で野菜が多く摂れるメニュー」として根強い人気を維持しており、今年は復調に向けた積極的な販促が期待される。

 商品面では昨年に引き続き、素材やだしにこだわった新製品の提案が多く、高価格帯への挑戦も目立つ。鍋メニューの豊富なストレートパウチを中心に、“メニューを選べる楽しさ”で消費を喚起しながら、個包装タイプの提案で“食べたい時に食べる”という新たな食シーンの掘り起しが期待される。

 

 鍋つゆは家族の団らんを想定した3〜4人前のストレートパウチが売れ筋の上位を占め、今年の新製品もアイテム数ではパウチ形態の商品が多い。一方、個包装タイプでは、キッコーマンが「Plus鍋」シリーズを発売。パウチが主力のMizkanも「こなべっち」の発売で個包装タイプの展開に本腰を入れる。ともに1人前×4袋入りで、鍋の新しい使用シーンを広げる。個包装タイプに先鞭をつけた味の素は「鍋キューブ」に、新たに「スープカレー鍋」を加え、全7品で展開。

▼以下略

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