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2016年7月5日
白子の前3月期売上高201億円、4.7%増
価格改定の浸透遅れ、利益面に影響
白子は1日、2016年3月期の決算を発表、新濱繁利社長(写真)、泉 和彦副社長らが概況説明を行った。連結売上高は201億円、4.7%増と前年を超えたが、価格改定が遅れたため経常益では大幅に影響した。
15年の原草価格上昇で約5億円のコスト増から6月に家庭用、業務用価格改定を行った。事業計画では7、8月で8割方は値上げ実施ができる見通しだったが、浸透が遅れたことが影響。特に7〜9月の改定ができず、利益面に影響した。原草価格高騰を受けて各社が値上げを表明したものの、実質的には値上げに踏み切ったのは白子商品だけとなったことが想定外の動きとなったようだ。新濱社長は「業務用は昨年6月からほぼ値上げできたが、粗利の大きい家庭用が地方では早めに実施できたが、売上ボリュームの大きい関東・近畿などが7,8、9月に改定できず、特に扱いの大きい得意先など10月以降にずれこんだ」ためコストが吸収できなかった。家庭用は同社のウエートが高くコストを直撃した。また、ギフトは一般のギフトが96〜97%で推移したが、仏事ギフトが想定以上に悪く、10%減ほど落ち込んだ。
一方、今年産は引き続き海苔価格が3年連続不作で価格が上昇。価格は平均1円高とコスト増が続くが同社だけで約4億円の原料コストアップとなる。このため、2年続きの値上げを回避し、特売品のみ納入価格を引き上げを実施。
▼以下略
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