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日刊食品通信
2016年7月4日

上期ビール販売に下げ止まり感


サッポロ・サントリーが底上げ

 本紙が推定した国産メーカー大手4社計の1〜6月ビール類販売実績は、前年同期比98.4%の1億8,695万箱(ビール大びん換算)となった。5月累計時より0.3ポイント改善したが、上期の前年割れは4年連続。内訳はビールが同100.0%の9,218万箱、新ジャンルが同99.0%の6,829万箱、発泡酒は同91.7%の2,649万箱。5月累計に比べビールは0.8ポイントの改善、新ジャンルは0.2ポイントの後退、発泡酒は横ばいだった。

 ビールの上期前年クリアは2年ぶり。「黒ラベル」と「ヱビス」が好調なサッポロビールと、「ザ・モルツ」の拡大が続くサントリービールが全体を底上げした。新ジャンルは3年連続、発泡酒は1年ぶりの上期前年割れ。新ジャンルは2社がプラス、「プリン体0・糖質0」効果の反動で発泡酒は4社ともにマイナスとなった。

 なおカテゴリー構成比は、ビールが49.3%(前年同期48.5%)、新ジャンルが36.5%(同36.3%)、発泡酒は14.2%(同15.2%)だった。

 一方、6月のビール類販売実績は前年同月比99.6%で2ヵ月連続のマイナスだった。ビールが同102.9%で3、4月の連続増以来2ヵ月ぶりのプラスとなったものの、新ジャンルが同98.2%、発泡酒も同91.6%となり、全体を押し下げた。新ジャンルは2ヵ月連続、発泡酒は12ヶ月連続で、それぞれマイナスとなった。ビールは2ヵ月ぶりに4社揃ってプラス、新ジャンルは2社がプラス、発泡酒はすべてマイナスだった。

 

 なおカテゴリー構成比はビールが51.1%(前年同月49.4%)、新ジャンルが35.6%(同36.1%)、発泡酒は13.3%(同14.4%)だった。

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