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2016年6月29日
榮川酒造、ヨシムラ・フードHD子会社に
榮川酒造(福島県耶麻郡)は27日、政府系ファンドの地域経済活性化支援機構の再生支援が決定したと発表。主要金融機関の東邦銀行と連名で申し込んでいたもの。食品関連の中小企業を支援するヨシムラ・フード・ホールディングス(ヨシムラ・フードHD)に9月1日付で全株式を譲渡し子会社となり、経営改善に取り組む。同社は社長を含む役員を派遣し、榮川酒造の宮森優治現社長は取締役として経営に参画する。従業員全45名の雇用は維持するほか、社名やブランドも変更なし。
清酒「榮川」「榮四郎」醸造元の榮川酒造は1869年創業。本紙調べによる2015年清酒出荷量は約805kl(約4,460石)、福島県内で第5位。前9月期売上高は約7億円。近年は日本酒市場の縮小に伴う売上減少に加え、過去に行った設備投資に係る借入金の返済が財政状況を悪化させていた。同社は「今回の再生支援決定により、金融機関以外の取引先に対する支払いや契約条件に影響は生じない」としている。ヨシムラ・フードHDの16年2月期連結売上高は約128億円。10年に岩手県の清酒メーカー・桜顔酒造を子会社化しており、今後は2社の共同購買による仕入コストの削減やグループ各社の販路活用なども推進する。
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