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2016年5月10日
ガム市場、デンタル系けん引し復調へ
歯周病予防など新たな機能も登場
チューインガム市場は、デンタル系ガムの復調という明るい話題がある一方で、小粒板ガムが苦戦し11年連続の前年割れとなった。ボトルガムも完全に底を打ち、2015年はプラス成長に転じた。さらに、特定保健用食品として、歯周病予防など新たな機能も登場しており、ガムの持つ機能への可能性の広がりが期待される。
日本チューインガム協会がまとめた2015年の生産実績は、生産数量2万7,780トン(4.3%減)、生産金額751億円(3.5%減)、小売金額1,113億円(3.2%減)と11年連続の前年割れとなった。長く減少の原因となっていたボトルガムは底を打った感があるものの、ここ数年話題となった小粒板ガムについては13年をピークにやや頭打ちの感がありマイナス傾向に。エチケットタイプの小粒ミントガムは競合の激化で小粒板ガム同様に前年割れとなったようだ。ただ、苦戦が続いていたデンタルガムは各社主力アイテムについては前年を上回るなど、明るい兆しがでてきた。
本紙がまとめた15年のタイプ別販売動向を金額ベースでみると、板物(一部シュガーレスを含む)は145億円(9.9%減)。11、12年と2年連続で前年を上回った小粒板ガムは、急拡大の反動もあり、3年連続の2ケタ減少。
シュガーレスガムは593億円(1.2%減)。構成比も昨年の77.4%から79.0%に上昇した。ロッテ「オーラテクト」投入が寄与。ボトルガムはここ数年で前年に大幅にアイテム削減を行なったことから、ほぼ底を打ったようだ。そのため、デンタル系でもスティックタイプは各社とも前年を上回るなど復調の兆しが出ている。
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