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日刊食品通信
2016年4月28日

熊本地震 ミネラルウォーター出荷調整へ


4月出荷は2割以上の伸び見込む

  熊本地震発生によりミネラルウォーターの需要が高まっている。飲料メーカー各社は現地への支援物資のほか、国や自治体からの要請による提供なども含め積極的な対応を行っているが、突然の需要増により、出荷調整の対応を始めたメーカーも出てきた。

 ミネラルウォーターは14日から熊本・大分で起こった地震により、支援物資や要請を受けての提供も含め、15日以降熊本・大分両県に送られている。支援物資としては、14日夜の地震を受けて翌15日に提供された後、15日の本震などを受けて熊本県内の広い範囲で断水が起こったことから、国や自治体から飲料メーカーにミネラルウォーター提供の要請もあり、支援物資とともに有償での提供も大幅に拡大した。飲料メーカーは、大手や中小も含め、九州地方に生産・物流倉庫を有する企業の在庫、また佐賀県の鳥栖市や鹿児島県の物流センターの製品が提供された。「政府の対応も早く支援要請が寄せられ、できる限り対応した」(関係者)。

 さらに、地震によりライフラインである水の重要性に注目が集まり、一部では地震発生地域以外でも全国的に家庭内での備蓄ニーズが高まっている模様。各社はフル生産で対応しているが、急激な需要増に対して供給は追いつかない可能性もあり、出荷調整を行うメーカーもでてきた。「本来であれば、3〜4月は夏へ向けて在庫を増やしていく時期だが、今回在庫を吐き出した地域もあり、このまま需要が高い状況が続くと盛夏時期に商品不足となる恐れがある」(同)との懸念の声も上がっている。

 

▼以下略

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