観光庁がまとめた2015年訪日外国人消費動向調査から本紙が推計した2015年の訪日外国人の菓子類購入金額は合計で1,213億2,311万円、前年比145.4%と４年連続の２ケタ伸長となり、菓子類の“爆買”が裏付けられた。購入金額は、国籍別費目別購入者単価に訪日外客数と購入率をかけ合わせて算出した。それによると、15年は全体の購入者単価が9,457円、前年比96.7%と減少したものの訪日外客数が1,973万人、147.1%、購入率は65.0%と前年の63.6%から若干上昇したことから、購入金額では145.4%増と大幅に増加。さらに、購入金額を12年比でみると293.7%、13年比でも196.9%となり、菓子類への関心の高さがうかがえる。

　国別では、アジア圏では中国が464億3,346万円、188.8%と突出。台湾232億3,969万円、107.7%、韓国174億7,137万円、169.1%、香港93億5,229万円、149.4%、タイ76億6,945万円、96.2%、シンガポール15億2,942万円、151.9%、マレーシア15億5,541万円、97.9%、インドネシア15億2,942万円、97.9%、フィリピン13億5,719万円、153.2%、ベトナム12億2,816万円、128.0%をほとんどの国が２ケタ伸長となっている。

　一方、欧米では米国が26億3,500万円、148.8%、オーストラリア11億4,208万円、183.1%、イギリス６億5,033万円、125.4%、フランス５億5,846万円、140.4%と増加傾向がみえる。