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2016年4月11日
7&i、CVS事業頼み鮮明も5期連続最高益
ヨーカ堂は上場以来初の赤字に
セブン&アイ・ホールディングスの16年2月期連結決算は、営業収益が前期比0.1%増の6兆457億円、営業利益が同2.6%増の3,523億円で増収増益となった。営業収益は2期連続、営業利益は5期連続で過去最高を更新した。純利益はイトーヨーカ堂、そごう・西武、ニッセンHDの構造改革関連費用を計上したことで減益となった。
会見した村田紀敏社長は「国内外CVSと金融事業がグループ全体をけん引した」と総括した上で、今期については「昨年9月以降、実質収入のマイナス継続など厳しい消費環境が続くが、これを乗り越え革新を行っていかないと事業の成長はない」と語り、「投資は全体の8割をCVS事業に充て成長戦略を加速させるほか、オムニチャネル戦略への投資も拡大していく」考えを示した。
CVS事業の営業利益はセブン−イレブン・ジャパン(SEJ)の基本カテゴリーや粗利率の伸長で273億円増益となり全体の86%を占めた。SEJの既存店売上高は2.9%増、全店日販は65.6万円と出店競争が激しい中、前年より伸びた。1,651店の出店(純増1,081店)で店舗数は1万8,572店まで拡大。一方、スーパーストア事業の営業利益はイトーヨーカ堂の粗利率悪化等で大幅減益(62.6%減)。うちヨーカ堂は▲139億円と上場以来初の赤字となった。ただ既存店売上高は0.2%増と下げ止まり、客数も過去数年の大幅減からほぼ前年並みに回復。「個店・地域特性に合わせた仕入れと品ぞろえ強化が奏功、特に北海道地区の売り上げが伸長し、釧路・帯広では2ケタ増と改革の成果が出始めてきた」(村田社長)。
▼以下略
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