（宇都宮）カルビーは４月から清原工場（栃木県宇都宮市）に増設したシリアル「フルグラ」専用生産ライン２本の稼働に伴い、15日同工場で「フルグラ」事業“第２ステージ”の事業戦略や展望について、松本　晃代表（取）会長兼CEO（写真右）、藤原かおりフルグラ事業部事業長（同左）が記者会見した。

　新生産棟は鉄骨造・地上３階建で現在稼働中のフルグラ棟の南隣に建設。フルグラ専用ライン２本（第５、第６ライン）を増設し、主力商品の「800ｇフルグラ」を中心に生産する。投資額は70億円で、生産能力は350億円規模に拡大する。

　清原工場は1989年に同社グループ唯一のシリアル工場としてスタート。2000年にフルグラ棟が操業開始（生産ラインは第１、２の２ライン）、14年２月に１ライン増設（第３ライン）、15年にも１ライン増設し（第４ライン）し生産能力は200億円にまで拡大した。３年連続のライン増設について松本会長は、「2011年３月期に37億円だった『フルグラ』の売上高が以降、２ケタ増で拡大。この２、３年間は作っても足りないという時期でお客様・小売・卸からお叱りの声をいただいていた。昨年５月に増強した後も、夏場には足りない時期が続き、今年ライン新設した」と経緯を説明した。

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