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2016年2月29日
現地レポ‐マデイラワイン ㊤
日米市場への教育に注力
(ポルトガル・マデイラ島)マデイラ・ワイン・刺繍・手工業協会(IVBAM、以下マデイラワイン協会)は日本市場へ向けたプロモーション活動の一環として、14〜19日にプレス向けマデイラワインツアーを実施。本紙も協会の招待で同ツアーに参加し、島内でマデイラワインを製造する7生産者を視察した。
マデイラ島でのワイン造りの歴史は古く15世紀まで遡るが、「ヴィノ・ダ・ロダ(周遊ワイン)」として世界的名声を得たのは17世紀ごろ。イギリス人商人たちが当時植民地であったアメリカやインド向けの輸出を拡大する中で、インドへの輸送時、熱帯地域を通ったワインが非常に高温になることも頻繁にあった。しかし、それによってワインの熟成が早まり、味わいと複雑さが増して大幅に品質が良くなっていることが確認されると、熟成のためだけにインドへ輸送するようになり、「周遊ワイン」と呼ばれ非常に高値で取引されるようになった。現在は、温水加熱システムを採用したステンレス・タンク「エストゥーファ」、あるいは太陽熱を利用した樽貯蔵庫「カンテイロ」で熟成し製造。その品質は、ぶどう栽培から使用ぶどう品種、製造まで一貫し、マデイラワイン協会が管理・指導を行っている。
▼以下略
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