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2019年10月3日
軽減税率の菓子、最終週24日発売品が低調
酒類・日用品の駆け込み購入と重なり影響か
1日から始まった消費税率10%と食品等に適用される軽減税率で、当初、菓子類は大きな影響はないという見方が強かったが、本紙の取材で9月新商品・リニューアル品については、最終週の24日発売品が予想外に低調になるなど、発売週により差が出ていることがわかった。
昨年9月は北海道胆振東部地震、台風21号など自然災害の影響を受けたが、ここ数年、厳しい残暑の影響で9月の菓子販売が影響を受けていることから、チョコレートを中心にメーカー各社とも9月発売品を絞り込む傾向が出ている。そのため、重点・主力品発売は9月後半〜10月中旬へシフトしているが、今年9月24日発売日の新商品・改定品が販売計画値比で60〜80%と苦戦している。総合菓子メーカーのマーケティング担当者によると、「9月3日、10日の前半発売品は堅調に推移しているが、最終週発売品については、消費税率が10%となる酒類や日用品・雑貨などの駆け込み購入で、(軽減税率の適用される)菓子類の購入は後回しにされたのではないか」と分析。ただし、ドラッグストアやホームセンターなどで懸念された税率引き上げ対象商品の売り場拡大に伴い、菓子類のエンド販売減少はほとんど見られなかったため、「月ごとの購入の優先順位によるもので、消費減退につながるものとは考えにくい」など、10月からから始まる冬季限定商品発売を皮切りとした、チョコレートの本格商戦での巻き返しが予想される。
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