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日刊食品通信
2015年12月24日

15年流通菓子市場、前年並み見込む


価格改定で後半響く

 本紙推定による2015年の流通菓子市場は,ほぼ横ばいが見込まれる。上期はイースターなど新たなイベントにより好調に推移したものの,下期はチョコレートを始めとする価格改定の影響で前年割れが予想されるため,通年では前年並みにとどまりそうだ。

 チョコレートは101%と推定。上期は一昨年から続く高カカオチョコレートの人気が続き,ソリッド系トータルでも2ケタ近い伸長。ナッツ系はアーモンド,マカダミアとも特売など春先の販促効果で前年をクリア。チョコスナックは定番品が堅調,特に袋物がイースターの盛り上がりもあり大きく伸びたようだ。しかし,7月の価格改定の影響でソリッド,ナッツが減少。特に,ナッツ系は特売頻度が大幅に減少したことにより,4割弱のマイナスとなりそうだ。

 ビスケットは微増。ソフト系・クッキーが大袋を含めて伸長。半生も堅調に推移した。ハード系は苦戦。

 スナック菓子は2%増と健闘。主力の生ポテトチップスは販促やサイズバリエーションの拡大で伸長。成型ポテトチップスは横ばい。コーン系,小麦粉系は前年割れ。

 キャンディは微増。そのうち,ハードキャンディは前年割れ,グミは2ケタ伸長。キャラメルは前年われ。

 

 チューインガムは3%減と推定。デンタル系は昨年末からの回復基調を受けて前年を上回る。小粒板ガムは前年割れ,エチケット系は微減と推定。

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