日刊食品通信 記事詳細

バック
ナンバーへ
日刊食品通信
2018年10月10日

キハダバンコク相場、依然高値圏


カツオは9月以降上昇に転じる

  ツナ缶の主原料キハダマグロは、依然として高値圏にある。国際指標となるバンコク(タイ)相場は、今年に入り続高基調をたどり、4月以降は空前の魚価高を記録した2013年以来、5年ぶりの高値水準にある。一方、今年に入り比較的安定していたカツオは、9月以降は上昇に転じている。

 本紙が調べたキハダマグロのバンコク相場(20ポンド上サイズ)は、今年1月のUS$2,200/MTから3月はUS$2,500に上昇、4月はUS$2,800、7月から直近9月はUS$2,900で推移している。これは空前の魚価高で製品値上げに追いこまれた13年の平均魚価(US$2,824)と同水準。魚価が一服した15年の平均価格(US$1,783)との比較で6割高に達している。一方、昨17年に高騰(US$2,000超)したカツオ相場は今年、落ち着きをみせていたが、8月のUS$1,300を底に、9月以降はじわり上昇に転じた。

 主要ブランド筋によれば、直近9月下旬のバンコクカツオ相場はUS$1,650/MTの価格帯まで上昇している。中西部太平洋の漁模様は、西部(ミクロネシア周辺)は低調、東部(ツバル・キリバス周辺)は並漁で推移。インド洋については、各船ともソマリ沖でFADsを用いたカツオ狙いの漁を行っており好調に推移していることから、一部数量は運搬船やコンテナでバンコクに搬入されているが数量は限定的。引き続き、トレーダー側からのオファーは上げ基調で、10月パッカー受け渡し分は、$1,700/MT以上のオファーが出ている模様。

サービスのお申し込みにつきましては、お電話またはフォームよりお願い致します

  • お申し込みにつきましては、弊社が受信確認後、お客様にご確認事項を通知してから、書籍とご請求書を郵送致します。
  • 電子版、紙版どちらも下記よりお申し込みになれます。
ホームページからのお申し込みフォーム

電話からの
お申し込みはこちら

バックナンバーへ

媒体紹介へ