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2018年8月7日
不二家、中国でビスケット事業を計画
「チーズタルト」を現地生産
不二家の櫻井康文社長は6日開催の秋季新商品説明会の席上、苦戦していた中国事業の状況について、「昨年からEコマースに強い代理店(代理商)の選定を行ってきたが、今年はそれも一段落、中国事業として安定し、2018年第2四半期売上高は前年を上回った」と話し、「ポップキャンディ」を中心とするキャンディ事業に加え、新たに現地生産でビスケット事業を展開する計画を明らかにした。
同社は2015年12月期に海外事業(中国)で売上84億円達成したときに“100億円構想”を公表していたが、経済環境悪化と急速なEコマース拡大で16年12月は約81億円、17年12月期も回復には至らず前年割れとなった。そのため、1年間かけて代理店の選定を行うなど立て直しが奏功し、18年第2Qは業績の上方修正に寄与。中国事業の回復を受け、ポップキャンディなどキャンディ単体の事業構成から、「ペコちゃん、ポコちゃんのキャラクターが人気で“不二家”という名前も親しみを持たれていることから、もう少し広げていいのでは」(櫻井社長)と従来の方針を見直し、現地法人経営者の意見から「チーズタルト」の販売を計画、その後ビスケット事業を本格展開する。
櫻井社長は今後の海外事業について、「現在は中国中心だが、ベトナム、インドネシア、フィリピンなどアセアン諸国の発展が予想される中、その拠点を設置したい」と東南アジア中心に事業を拡大していく考えを示した。
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