（大阪）UCC上島珈琲は、コーヒーの研究開発施設「UCCイノベーションセンター」を、UCCグループ神戸本社敷地内に新設。２日に稼働開始した。高槻にあった研究施設を移転し、神戸に集約することで、工場をはじめ関連施設との連携を強化する。

　稼働に伴い記者発表し、上島達司UCCHD会長（写真中央）は「缶コーヒーを発売した1969年当時に４万トンだったコーヒーの輸入量は現在40万トンを超えるまでに拡大し、喫茶店の飲み物からどこでも飲める飲み物へと形や飲む場所も変化してきた。多様なニーズに伴い研究室も幅を広げ、ここから新しい飲まれ方を提案していきたい。イノベーションセンターや工場、アカデミー、博物館などの集まるこの地を中心にコーヒービレッジのようなものを築き、コーヒーの街神戸とも連携しながらコーヒー文化の中心となっていきたい」と話した。イノベーションセンターは製品開発、試作（プラント）、研究、オフィスの４つのエリアに分かれ、コーヒーに関する研究、新製法や新加工技術の構築、新製品の味覚設計や品質の評価を行う。本社や六甲アイランド工場とも近くなったことで、連携しやすくなった。コーヒーマスターズなどの競技大会に向けた研究開発も行い、選手の技術だけではなく、器具や豆などに関する技術発展にも注力していく。

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